~日本遺産10年~

皆さんは「日本遺産」をご存知でしょうか?

私たちのホームページをご覧いただいたり、イベントにお越しいただいている方は知っている人が多いかも知れませんね。
日本遺産は、 有形・無形にかかわらず、地域の歴史や魅力をストーリーとして文化庁が認定する仕組みです。2015年から始まり、今年(2025年)はちょうど10年を迎えます。目標としていた100件にも到達し、案件ごとの差はあるものの一定の成果はあるようです。

私たちは2012年7月からランde観光を立ち上げていますが、当初より、走ることを手段としてテーマとストーリーを重視した企画を実施してきました。日本遺産認定のしくみが出来たときには、私たちの考え方と一致しているなぁ!と感動したものです。
そういったこともあり、私たちの企画には自然と日本遺産のテーマや場所が含まれています。

ただ、この仕組みの良いところでもあり、課題でもある部分でもありますが、一定期間後の再評価で“取り消し”もあるのです。認定された側はある程度の緊張感をもって持続的に維持活動をすることはよいですが、評価の基準を、例えば、観光客の増加に焦点を当てたりしているとすれば、ちょっと違うかな、と思います。
なぜなら、観光客を増やすためにはどうしても飲食店や、見栄えのする場所を作る必要があります。そういったことは、生活や文化そのものが日本遺産に認定されている場合などは、地域の負担になる場合もあるのでは、と思うからです。

私たちは様々な日本遺産認定場所を訪れていますが、滋賀県の日本遺産構成要素のある場所は、コンビにはもちろん、飲食店、お土産ショップなどは全く(と思う)なく、善意でお寺のお手洗いを使わせていただくような感じです。しかし、とても心落ち着くところで、昔からの生活のための漁業法や文化が現在の生活風景の中に感じられ、このままで有ってほしいなぁと思っています。

さて、6月も日本遺産を舞台とした企画が複数あり、上記の場所も含んでいますので、この機会にそのストーリーや、人が多く集まる観光地とはまた違った良さを味わってみてはいかがでしょうか?

ランde観光の今後の予定はこちらです。
https://rundekankou.hirose-guide-office.com/yotei/

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