今シーズンの雪山は、春から山スキーを復活しました。
まだ十代だった頃、当時所属していた山岳会では冬山や春山合宿で乗鞍岳や白山に行く時は、スキーを持っていくのが習わしでした。
近くの伊吹山や金糞岳を登る時も、スキーをワカン代わりに、下山は滑って降りてくるのが当たり前で、昔は山とスキーは一緒だった気がします。
左に見えるのはシール登高中のスキーヤー。
それから、クライミングに熱を上げるようになってからは、すっかりスキーの事は忘れてしまっていたのですが、ある時からバックカントリーと言う言葉をよく耳にするようになり、またスキーの事が気になり始めていました。
稜線鞍部は極楽平
そして3年前、乗鞍岳に雪山の下見とアイスクライミングを目的に行った時、アイスクライミングが混んでて出来ず、ただ目の前にはスキー場があるし、「じゃあー仕方がないので、ちょっと滑ってみるか」と始めたのが、山スキー復活への始まりとなったのです。
山頂に剣ヶ峰の鳥居が見えます。
雪面の黒い粒粒は、登山者です。
この春から氷ノ山を皮切りに、栂池の白馬乗鞍岳、中央アルプスの三ノ沢岳、北アルプスの乗鞍岳、最後は北ア後立山の針ノ木岳と滑ることが出来ました。
下は黒部湖です。
ここから滑り降りました。
山は接し方で、見る目も変わります。色々なことが出来るようになれば、今まで気づかなかったことや思考も増え、そして、面白さや感動も増します。その経験を宝に、ガイド業にも役立てていこうと思います。