一読のススメ!「若冲」 ~今年最後のイベントに向けて~

今年(2025年)最後の「ランde観光」(12/28)は、締めくくりにふさわしく、テーマはずばり「江戸時代の芸術!若冲の足跡をめぐる」です。京都を代表する天才絵師・伊藤若冲のゆかりの地をたどりながら、走って、見て、感じる観光ランです。

今年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は江戸が舞台で、関西としては少し遠い物語でしたが、だからこそ「京都の文化」「京都の芸術」をあらためて見つめようと企画しました。(今年の芸術系としては、琳派をテーマにしたイベントも久しぶりに実施しました。)

そして、今回ぜひ参加前後に読んでいただきたいのが、澤田瞳子さんの小説 『若冲』 です。直木賞候補にもなった話題作で、専門的な美術の知識がなくてもスラスラ読める一冊です。若冲の生い立ちから、絵に命を懸けた理由、圧倒的な色彩と緻密さを生み出した背景、さらには彼を取り巻く画家仲間や僧侶たちとの関係性まで、物語として自然に理解できます。

若冲といえば、極彩色の《動植綵絵》、モノトーンの水墨画、そして独特な構図で描かれた鶏を思い浮かべます。奇抜とも天才とも言われるその作風の裏には、裕福な青物問屋の息子としての暮らし、家業と親の介護に追われた青春、仏教との深い関わり、そして何よりも創作に対する執念がありました。そうした背景を知ると、実際の絵を見たときに、素人ながらも何も知らないよりも感慨深く感じます。

もちろん小説であるためフィクションも含まれますが、史実に基づいた部分も多く、若冲への理解を大きく深めてくれる一冊です。美術に興味がある人はさらに楽しく、興味がなかった人でも「若冲ってこんな人だったのか!」と引き込まれるのではないでしょうか?

今回のランde観光では、そんな若冲が生きた“もう一つの京都”を体感いただけるのではと思います。
比較的よく知られた名所はもちろん、「行きたいと思っていたけれど行けていない場所」、そして「普通の観光ではまず行かない(知らない)若冲ゆかりのスポット」まで盛り込みました。小説の情景を思い浮かべながら走ると、きっと街の見え方が変わるはずです。

江戸時代に京都で生きた一人の天才がどんな景色を見ていたのか?また、彼を支えた寺院や人々はどのように若冲に接したのか?歴史や芸術を“走って”味わいましょう。

弘瀬ガイド事務所の全体スケジュールは以下です。https://hirose-guide-office.com/schedule/

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